17)CDプレーヤー/欠陥品(大鬼門)

CDプレーヤーは、デジタル信号の、10分の1以下しか再生できない欠陥品でした!(大鬼門)


■ビッグニュース その1

とんでもないコメントが登場しました。Qさんのコメントです。

CDプレーヤーの情報欠落率が、五分の一というのは、優しすぎる表現だ!!というものです。実は、私自身も、本音の部分では、特に高級CDプレーヤーにつきましては、そう考えていたというのが、本当のところです!!(ここですら、やんわりと書いていた事が、プロケーブルの鬼門コーナーの本文で確認出来ます)

このショッキングな内容の詳細につきましては、「Qさん再登場!」と、「Qさん再々登場!」を、お読み下さい。とんでもないコメントが入ったものです!!!

■注意事項)Qさんのコメントは、プロケーブルサイトのほうでお読みください。傑作だと思います。いや、大傑作です!!

実は、今だからこその、書ける事です。
この頃、実は私もCDプレーヤーの情報量は、10分の1以下だと考えておりました。しかし、それを書くということは、現実性を失ってしまって、皆さんに記述を読んでいただく事が困難になるどころか、ただでさえ、オーディオ界にとって天敵であった当店は、変な噂を撒き散らされて、それにより、さらに皆さんが、鬼門コーナーを読まなくなる事が目に見えていましたので、書けなかったという事情がありました。

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■CDプレーヤーデジタル信号の欠落(鬼門中の鬼門)


■プロケーブル注:)

このCDプレーヤーを全面的に否定して告発している記述は、おそらく2005年の半ばあたりに書いたものです。

これから5ヶ月くらいの期間をあえて置いてから、最強のCDプレーヤーとして、アップルコンピューターが販売している「iPod」を、同じくこの鬼門コーナーに発表しております。

私が実験に使ったiPodは、第一世代のiPodシャッフルの512メガのものでした。景品でiPodが当たって(2005年1月製)、手に入れたものを眺めていて、ふと、それが最強なのだと、G5よりおそらく遥かに上なのだと、気づいてしまったのです。確かに当時のOSXでの実験では、G5が、残念ながら、iPodシャッフルに負けてしまったのです。

さて、その後、オーディオの世界はPCオーディオだの、iPodのデジタル出力を使う為のDAコンバーターだの、またしても、奇妙で、おかしな世界に突入していっているのは、現在進行形で皆さんも知るところの事です。

オーディオ業界は、7年近くも前に当店に告発されていたにも関わらず、まだ決定的なCDプレーヤーが作れず、自らも、iPodを利用しているだけなのです。

もはや、それがオーディオ業界の実力なのだと、割り切るしかありません。

本日は、2011年の年末近くになってしまいました。12月7日です。

■プロケーブル注2:)

当初、このページを書きました際には、CDプレーヤーは、デジタルデーターの半分も再生出来ていないと書きました。(40%〜60%の情報が死んでいると、この下の本文には、厳密には書いております。)。

しかし、実際には、私は、五分の一以下であると考えておりました(実は本当の本音は10分の1でした。これを書いた時ですら、10分の1とは書けませんでした)。やっとです。やっと、今になって、五分の一と、このページのタイトルに、書くことが出来る時代を迎えたと思います。なぜ半分以下などと、思ってもいない事を、遠慮がちに書いていたのかには、明確な理由があります。

「五分の一以下」などと書くと(本当は10分の1だと考えていましたが)、「そんなバカな!」と、考えるお客様のほうが多かろうという理由です。

それでわざと控えめに、およそ、半分以下の情報量程度のものだろうと書いていたものです。

しかし今なら、どなたにも分かりますでしょう。1990年代の50万円のCDプレーヤーが、五分の一(10分の1?)以下のデーターしか再生していないというのは、アップル社の、マックの音を知っている人にとっては、さらに言えば、マック+当店の光ケーブル+DACの濃密過ぎるほどの音を知っている人にとっては、非常にリアルに響く数字なのではないでしょうか。

■プロケーブル注:新たに登場してきた、M2チップのマックミニあたりと比べますと、さらに差は開いていきそうですね。

それほどの驚愕の事実が、皆さんのどなたにも、音から逆算して、だいたいではあるのでしょうが、五分の一以下(10分の1以下)の情報量だと把握出来る時代が、やっと来たのだ!、ということです。

ただ、同時に、現代になって、新しく出てきている、特にパイオニアさんのブルーレイプレーヤーなどでCDを再生すると、当然、パソコンやiPodには敵わないものの(特にアップルのパソコンには到底かなわないでしょうが)、昔のバカ高いCDプレーヤーとは違い、かなり音が濃いということも、記しておかなくては不公平でしょう。

パイオニアの、BDP-170あたりの機種は、1万円前後のプレーヤーですが、相当に音が濃いです。メガネ電源ケーブルにも対応しているところから、非メッキのメガネ電源ケーブルが使える事も利点です。

本日は、2016年2月17日です。

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「音楽業界」全体を、くつがえしてしまうようなことを、書くことになるのかもしれません。


これが何をもたらすのかは、分かりません。どのメーカーさんをも、責めはしません。それは意味のないことです。私の役割は、事実を書くのみです。事実を皆さんが知ることによって、音楽業界全体が、いちから、デジタル信号への、取り組み直しを迫られることになるのかもしれません。それは、成り行きにまかせたいと思います。

心して、読まれてください。

順序が読みづらくなるかもしれません。何から書けば、最も伝わりやすくなるか、分かりません。一字一句、もらさず読まれてください。

とんでもないことが、今現在、「音楽業界」では、起きています。

その「とんでもないこと」の実態を理解されるには、「二つの知識」が必要です。


二つとも、とても簡単なことです。

1)まず、一つめの知識を覚えてください。これは日本きっての、一流ケーブルメーカーのモガミ社が、研究成果を発表したことです。

コンピューターは、デジタル信号を扱っています。SCSIというコンピューター用の情報転送規格がありました。7年ほど以前には、最も信頼できる情報転送の規格でした。知ってみえるかたのほうが多いと思います。スカジーと言います。

モガミ社の発表によれば、SCSI用のケーブルの最も良質なものでさえ、情報の70%しか転送していない、つまり、残りの30%は、どこへともなく、消えてしまっているということです。

これはしばらく前までモガミ社のサイトに公表されていました。モガミがSCSIケーブルの特注を受けていたからに他なりません。

自分自身がデジタル信号だったらと考えると、何が起きているのか、分かりやすいです。

100人が、スカジーケーブルの中を走ります。30人は、消えます。戻っては来ません。あたかもそれは、「死」であるかのようです。死亡率30%なのですから、厳冬期の単独登山よりも、危険度は圧倒的に高く、自分がデジタル信号ならば、そんなケーブルの中を通るのは、金輪際、嫌なことであり、誰もが拒否することでしょう。

このことは、デジタルケーブルで音変化を起こすことを知ってみえるかたは、即座に理解されるでしょう。ケーブルなどというものは、超一流品メーカーでなければ、非常に、極限的に「いい加減なもの」である、ということです。


2)次に、二つめの知識を確認してください。どなたも当たり前のこととして知っておられます。

コンピューターの場合には、デジタル信号が消えますと、デジタル信号が消えたということを、元データーに、訴えかけます。そして、もう一度その情報を送らせます。

これを繰り返していって、最後には、100%のデジタル信号になるように、「強制的に」処理しています。たったの1ビット欠落していてさえも、再度読み込んで、いや、何度でも読み込んで、情報を100%、ほとんどの100%になるまで、デジタルを、処理しています。

そうなるまで、何回読み直しているのでしょうか、想像が付きません。

これを、「エラー訂正」と、言います。元データーと、転送されたデーターを比較して、失われたデーターを再度復刻し、元データーと同じになるまで、何度でも、読み直しているということです。したがって、100人の中で、死んだはずの30人は、「黄泉の国」から「エラー訂正」によって、呼び戻されて、復活して生きることになります。

それによって、コンピューターの場合には、1万文字を送っても、その一万文字を、全部受け取れます。

デジタル信号の転送率は、例えケーブルがボロくて70%でも、「コンピューター側の偉大な努力」によって、情報は100%になります。


■上記の、二つの知識を、しっかり、踏まえてください。

「デジタル信号は欠落する(死ぬ)ものであること」、それを救うためには、コンピューターが備えているような、デジタル信号の元データーと行き先のデーターを照合させる、「ベリファイ」機能と、その後のエラー訂正の処理が必要だということです。

パソコンに付いているモデム、たかだか1万円以下のモデムですら、「エラー訂正」、それくらいのことは、当たり前のようにオンライン上で、処理して、行っています。


さて、ここから先が本題です。


■泥沼を徘徊するCDプレーヤー

個人のレコーディングエンジニアのかたのスタジオや、自宅でレコーディングされているアマチュアのかたがたは、ほとんどCDプレーヤーを使っていません。

CDプレーヤーを置いているのは、メジャーレコーディングスタジオ等、商用スタジオくらいでしょう。録音機材を備えている自宅では、大半のかたが、CDプレーヤーは使いませんし、買いもしません。

なぜでしょうか。

レコーディング用のデジタル録音機器、それの、特に「個人で購入できる安いもの」を、DAコンバーターの代わりにして、コンピューターでCDを再生したほうが、音が圧倒的に良いからです。それは少しの違いという程度のものではありません。CDプレーヤーと較べてしまえば、圧倒的な差で、音が、デジタル信号の密度が、濃いのです。

代表的なデジタル録音機器を二つあげておきます。プロツールス 002 ラック型、それと、motu 896HD、値段は、双方とも、約15万円くらいです(プロケーブル注:これは昔の話であり、今はMチップのマックミニこそが、最高のCDプレーヤーとなります)。

上記の二つは、非常に良いものではありますが、それでもまだ、完全な機器ではありません。というより、少々ではありますが、欠陥もあります。

しかし、それでもCDプレーヤーよりは、遙かに音が濃く、良い音です。デジタル信号の欠落の率が、CDプレーヤーとは、比べものにならないほどに、低いのです。

最初に、SCSIケーブルの良品でさえ、情報の30%が消えるということを、書きました。

CDプレーヤーの読み取り部分、その回路、次にケーブルを通過、デジタル信号の処理のプロセス、オーバーサンプリングして、さらに基板を通過、そして、チップに入ってDA変換して、アナログにして、音になります。

ただの一カ所も、コンピューターがしているようなデジタル信号の照合作業と訂正作業、すなわち、「エラー訂正」処理は、なされていません。

上記の複雑なプロセスと、通過ケーブル類、基板類、通過チップの中で、どれだけのデジタル信号が死んでいるのでしょう。私は40%から、ひどいものですと、60%が死んでいると、「音から」断定しています(本音は10分の1でした)。

デジタルケーブルの、Belden社の1506Aレベルのものを使われたことのあるかたは、ボロいデジタルケーブルで、いかに多くの信号が消えているか、分かってみえると思います。

ケーブル一本だけのことで、30%も、いやコンピューターの世界より、レベルが低い世界のことですから、80%さえ、信号が消えてしまうケーブルすらあるほどです。デジタル信号とは、そういうものです。

したがって、デジタルケーブルによる音の変化は、全て、デジタル信号の、欠落によるものです。

デジタルケーブルによる音の違いを楽しむというような病的行為の、真似をしている場合ではありません。

さて、CDプレーヤー部分で、80%が消えるとします。そして、DAコンバーターを使った場合、ケーブルの品質が悪ければ、40%消えるとします。残っているデジタル信号は、12%です。0.2×0.6=0.12です。たったの12%の情報量に過ぎません。

それがコンピューターであれば、1万文字のうち、7千文字が消え去ってしまうのですから、事態は深刻です。

そのようなコンピューターは、はじめから存在もできませんし、販売もできません。

いづれにせよ、16ビット、44.1キロヘルツの音を聞いているつもりが、実際には、16ビット、13キロヘルツの音しか聞いていないことになります。


これではアナログレコードに、CDプレーヤーの音が、いまだ負け続けているのは当然です。昔のアナログレコードのほうが音が良いのは当たり前のことです。

CDが規格化された、当初の発表を、ご記憶されているかたも、おられると思います。

16ビット、44.1キロヘルツは、それまでの音楽媒体である、アナログレコードの音質を越えるものであるがゆえ、CDの規格化に踏み切り、CDプレーヤーの製造を開始するというものでした。


■ただしそれは、100%のデジタル信号が音に変換できた場合に限る、ということだったのです。

16ビット、44.1キロヘルツは、規格そのものは、レベルの高いところにあります。CDという音の媒体側ではなく、CDプレーヤー、音楽再生側のレベルが、今まで、あまりにも、ひど過ぎたということに、他なりません。

本当の16ビット、44.1キロヘルツの音を、一度聞かれれば、オーディオのかたは、一人残らず、腰を抜かして驚かれると思います。

それほどまでに、CDの規格は、音が濃密で、良いのです。アナログLPの必要性は、実際にないでしょう。それほどのものだと、信じられてください。

分かりやすい例を出します。アナログ専門のかたには、分かりやすいバロメーターになります。

デッカ、EMI、それらの伝統的レコード会社の、初期盤、一枚が、30万円から80万円もするほどのLP、最も音の良い、貴重な初期盤です。それと全く対等に渡り歩けるだけの音の規格こそが、16ビット、44.1キロヘルツの、実力の、全貌です。


■CDプレーヤーを製造する家電メーカーと、コンピューターメーカーの違い

家電メーカー内部の技術部門を考えてみます。

そこにいる技術者は・・、

「デジタル信号には音質劣化がない」
「デジタル信号には音質劣化がない」
「デジタル信号には音質劣化がない」

と、

今現在でも、「呪文」のように、同じ言葉を、繰り返しているのみです。それは、25年も前から、ずっと繰り返さている言葉ですから、「呪文」になってしまっています。

「呪文」というような危ないものは、25年間もの長きにわたって唱え続けていれば、もはや「邪教の念仏」と化してしまっているだろうと、想像します。

コンピューターメーカーは、全く違います。デジタル信号が欠落するのは、当たり前であるというところから、スタートしています。

思い違いをしてはなりません。CDプレーヤーが扱っている信号は、デジタル信号そのものです。コンピューターと同じです。

つまり、CDプレーヤーというような、とてつもなく「やっかいなもの」を製造するには、コンピューターメーカーの協力が、最初から必要だったということです。それをしなかったのは、利益を、より多く欲しかったというだけでしょう。

今からでも遅くはありません。コンピューターメーカーにCDプレーヤーを製造してもらうか、又は、家電メーカーとコンピューターメーカーが、技術提携をすれば済むことです。

ただし、それをすると、コンピューターが10万円の時代ですので、CDプレーヤーが100万円や200万円、300万円などというわけには、いかなくなります。

コンピューターより遙かに単純で、コストのかからないCDプレーヤーは、せいぜい、6万円か7万円の値段しか付かなくなるのは、当然の成り行きです。

エラー訂正だの、デジタル信号の欠落だのという知識は、家電メーカーは、国民には、絶対に知って欲しくないことだと、想像します。しかし、知られることを嫌うよりも前に、メーカー内部の、デジタル信号についての技術レベルを徹底的に高める、「努力」をしていただかなくてはなりません。

「邪教の念仏と化した呪文」など、唱えている場合ではありません。

技術の、いちからの、改革です。いや、ゼロからの、改革です。


今がやっと、スタートラインなのでしょう。

いや、というよりも、スタートラインから、ふらふら離れていってしまって、池で遊んでいるものや、公園で遊んでいるものばかりなのですから、一刻も早くその連中を、スタートラインに連れ戻して、スタートさせなくてはなりません。それは、幼稚園児や小学生の親の役割、つまり、皆さんの役割です。

ジッターだの、読み取り精度だの、クロック精度だのと、馬鹿げた屁理屈を言って、ごまかして遊んでいる暇があるのならば、CDに刻まれたデジタル信号の100%を、音にしていただきたいものです。

それがメーカーの仕事であり、使命です。

アナログレコードよりCDは優れているというのは、当初の公約です。IBMなり、モトローラなりの協力を得て、デタル信号のベリファイ機能、そしてエラー訂正機能を加えれば、単にそれだけで、済むはずだったことです。


注:)

家電メーカーの製造するコンピューターは、IBMが25年前に設計したPCの設計図通りに製造しているだけであり、パーツも寄せ集めであり、我々がPCを自作するのと、全く同レベルです。

その種のメーカーは、コンピューター技術など、あろうはずがありませんから、優れたコンピューターメーカー(IBM、モトローラ、そのあたりでしょうか。アップルさんは少々体質が違うかもしれません。)の協力が必要だと、書いています。

完璧なCDプレーヤーあたりの設計でしたら、現在ならば、国内のデジタル関連の専門メーカーさんあたりならば、十分に、できてしまう技術くらいあるでしょう。


■その他、CDプレーヤー以外のデジタル機器

さて、驚くなかれ、

デジタル信号を扱う機器、その全てが、例外なく(一つたりとも例外はありません)、CDプレーヤーと同様の「欠陥」を抱えています。デジタル信号の欠落という「欠陥」、大問題です。

デジタル・チャンネル・ディバイダーしかり、欠陥品です。

デジタル・ミキサーしかり、欠陥品です。

それら全て、デジタル信号のベリファイ(照合作業)をしているものは、一つもありません。照合作業さえしていないのですから、エラー訂正など出来るはずがありません。

先述しましたように、それら全ての機器も、メーカー側は・・・、またしても、あの「呪文」でもって、「欠陥」と向かい合うことを、避け続けています。

「デジタル信号には音質劣化がない」
「デジタル信号には音質劣化がない」
「デジタル信号には音質劣化がない」
「デジタル信号には音質劣化がない」

デタラメの「呪文」、この、洗脳とも言える「邪教の念仏」の、再登場です。

今のところは、デジタル信号を扱う機器は、音源だけ、それに期待するだけで、その他全ての機器は、アナログ機器の優秀なもので揃えられることが、我々が「欠陥品」に、多額な金銭を投じる「リスク」を回避できる、唯一の手段です。

アナログは、いい加減なことをすれば音変化を起こします。しかし、情報の欠落などというような、「欠陥」、「致命傷」はありません。音変化は、後からでも修正できます。

自宅録音のかたの場合ですと、マスタリングスタジオが、修正してくれます。デジタルの欠落だけは、データーが死んでしまったのですから、修正は不可能であることを、肝に銘じてください。

なお、デジタル信号の音源につきましては、最高のデジタル音源を、近いうちに、この場所で紹介致します。しばし、お待ちください。

それは、CDプレーヤーの規格、16ビット、44.1キロヘルツの音が、いかに凄まじいものであったかの、証明になります。今は、その前に、デジタルに関わるあらゆる問題を、まずは明瞭にしておく必要性があります。

ただ、次の項目で書きます、アップルコンピューターの、G5マシン、そんなに高いものを私は推薦するつもりは、ありません。それを読まれて、誤解されないでください。

G5は、あくまでもレコーディングスタジオの中心機材になるべくものですので、それを利用して、スタジオでは、簡易的に、リファレンスとして使えるという意味で書いているだけです。

しばし、お待ち下さい。急いで発表しすぎて、メーカーさん側に対応する時間がなくなってしまうのは、困ります。

メーカーさんには、これから先、本当に良い機材を、製造してもらわなくてはなりません。それが発表を遅らせている理由です。


■コンピューターのメーカーによる、エラー訂正回数の違い

これは、オーディオには、全く関係なさそうです。しかし、今は関係なくとも、のちにはオーディオにさえ、重要になってくる可能性を持ちます。記憶の片隅にでも、残されておかれてください。今のCDプレーヤーの音で良いというかたは、それでもいいと思います。

このことは、現状より遙かに良い音を求められるかたに必要な知識です。

ウィンドウズマシンと、アップルコンピューターの、照合作業、エラー訂正回数の違いです。

7200回転のハードディスクが、双方ともに、二台内蔵してあったとします。同じく7200回転なのですから、1ギガの、全く同じデーターをコピーするのにかかる時間は同じように思われますが、実は、まったく違います。これは私自身が、数年前に行った実験結果です。

アップルのG4マシン、OSは、OSXです。数百枚の画像ファイルを集めた1ギガのデーターが、50秒でコピーが終わりました。

同時期のウィンドウズマシン、OSはプロフェッショナル2000です。同じデーターが、3分ほどでコピーが終わりました。

同じくアップルのG4マシン、昔のOSの、OS9を使った場合、4分30秒ほどで、コピーが終わりました。これこそがエラー訂正の回数の違いを意味していると思われます。

最も優れていたのは、OSXを搭載したアップルコンピューターのマシンです。それは、あまりにも極端な差でした。

これは、内部配線、回路等の、特性インピーダンスの確かさ、デジタル経路のシンプルさ、OSも含めての、徹底したデジタル処理ルートの合理設計によるものと思われます。

なお、OSの品質が悪いと、マシンの能力が優秀でも、それを引き出せないということも、推測できます。

結論は、OSXを搭載したアップルのマシンだけが、抜きんでて、優秀であったということです。


■実験が意味すること

このことは、CPUのパワーの問題ではありません。単純にエラー訂正の回数、つまり、デジタルの転送率の違いでしょう。ウィンドウズマシンのCPUパワーがアップルのマシンを越えていることもあろうかと思います。

しかし、コンピューターのパワーと、エラー訂正の問題、一発でどれだけのデジタル信号を転送できるのかは、全く違う問題です。音楽に最も必要なことは、一発で、より多くのデーターを、転送することに尽きます。

ウィンドウズかマックか、などという馬鹿馬鹿しい議論に加わるつもりは全くありません。私は「CDの音質について」語っています。このことこそが、音楽データーを再生する際の音質に、深く係わっているからです。

音楽のデジタル信号、データーというものは、一回もエラー訂正されずにデーターだけが走っていって、空中に放出されて、音になってしまうのですから、データーの欠落という問題に対しては、まったくの無防備であり、虚弱体質です。

次の項目では、デジタルレコーディング現場の、デジタル録音が抱えている大問題を、明らかにします。なぜ、現代の録音が悪いと言われているかについて、明瞭にします。問題はモニタースピーカーの品質だけではありません。デジタル信号の欠落こそが、その役割を大いに担っています。


■おまけ

お客様から、CDプレーヤーの、「クロックの換装」ということを、良く聞きます。

CDプレーヤーのクロックは、10メガヘルツです。非常に高額なものでも、衛星クロックでも、100万円のクロックでさえ、10メガヘルツ程度のものに過ぎません。

コンピューター、アップルのG5を例に取ります。そのクロックの精度、スピードは、2.5ギガヘルツです。

その差は、250倍です。2.5ギガのクロックでさえ、おそらく100円から高くても1000円程度のものだと思います(あるかたは10円と言われていましたが、事実は定かではありません)。

その大いなる差、それこそが、「コンピュターグレード」というものです。

コンピューターをCDプレーヤー代わりしたほうが、圧倒的に音が良いというのは、こういうことも原因の一つになっているものと思います。あらゆる面で優れているのでしょう。

これは、おまけです。


■ついでにおまけとして・・、


今は2024年です。今でこそ、衛生クロックの事を言う人は居なくなりました。衛星クロックは、他国に軍事用として使われるのを阻止するため、わざと、狂わせる処理がしてあります。

使い物になりません。


■CDプレーヤーがエラー訂正処理をしているという「大ウソ」について

追記致します。メーカーに電話されたかたに、メーカー側が、CDプレーヤーはデジタル信号のエラー訂正をしているという、CDプレーヤーに関する「大ウソ」を吹き込んだ例が、発生しております。

デジタル信号をエラー訂正させるには、次の項目のデジタル録音についての記述を参照されてもいいですが、DA(デジタルからアナログへの変換)チップの直前に、RAMディスク等を置いておき、CDの内容と、DAチップ直前に置いたRAMディスク等の内容が一致するまで、つまり、100%になるまで、何度でも読み込ませて、100%に完成したデーターを、DA変換チップに、1センチほどの最短距離から、適正化された特性インピーダンスのケーブルで、放り込まなくてはなりません。

この課程こそが、ベリファイ(照合)、及びエラー訂正です。

デジタル信号の処理というのは、100%のデジタル信号を転送するには、異常なまでに、完璧主義である必要があります。

ただし、そんな程度のことは、コンピューターの世界では、データーのコピーに限っては、はじめから当たり前だったということです。

したがって、デジタル信号を処理する機器である以上、それはCDプレーヤーの形をした音楽専用のコンピューターでくてはならず、スタートボタンと同時に、音楽を再生できるものには、なり得ません。デジタル信号をエラー訂正処理しているのであれば、スタートボタンを押してから、読み込みが始まり、その30秒後くらいから、又は1分後くらいから、遅れて、音楽が始まるはずです。

幼稚園児の「大ウソ」には、厳重に注意されてください。


■注意事項:)

お客様から、CDプレーヤーが行っているエラー訂正について、それはなされているのではないかと、質問を受けました。

CDプレーヤーのエラー訂正というのは、CDに傷などが入っていれば、その箇所は読み取れません。それどころか読み取れなかった箇所が、そのままノイズになります。

そのノイズを消すため、無音状態にしているだけの行為に過ぎません。

CDプレーヤーのエラー訂正と、コンピューターのCD-ROMが、データーをコピーする際に行っているエラー訂正とは、全く異質なものであると、認識してください。

重要なことは、コンピューターのデーターコピーの(データーコピーに限定します)エラー訂正機能は、何度でも傷の部分を読み直して、読める限り読もうとします。そこがコンピューターです。

ところが、CDプレーヤーというのは、リアルタイムで音を再生しているのですから、そんな暇がないのです。そんな時間や手間はCDプレーヤーは、使っていませんし、使えないのです。

この点においては、コンピューターに、CD-ROMから音楽を再生させても、同じことになります。ベリファイ(照合)も効きませんし、エラー訂正もできません。それはデーターではなく、「リアルタイム再生」の「音楽」だからです。

CD音楽というものの事情は、複雑です。


■結論

CDプレーヤーが、そこまで優れたものであるならば、デジタルケーブル一本のことで、音変化など、するはずがありません。

デジタルケーブル一本で、たったそれだけで、音が激変します。このことこそが、ベリファイ(照合)などされていない証拠であり、ましてエラー訂正など全くしていない証拠です。

CDプレーヤーはベリファイ(照合)をしているだの、エラー訂正をしているだのというデタラメを、あちこちに書き込んでいる輩がいると、お客様から聞いています。

全くもって、つまらないことです。惑わされないでください。

今や、IBMやモトローラほどのメーカーの協力は必要ないのかもしれません。技術は進歩しています。欠点を完全に克服したCDプレーヤー、エラー訂正済みのデーターを、至近距離からDAチップに放り込むCDプレーヤーが、いくつかの限られたデジタル技術の専門メーカーさんから、数万円で出てくることのほうが、現実的であり、音楽の将来にとって理想でしょう。

音が、何もかも、CDプレーヤーの実態を、もの語っています。のちには、音が全てを証明します。


■エラー訂正

エラー訂正は、コンピューターのCD-ROMからリアルタイムでCDを再生するときも、同条件です。

ベリファイ(照合)やエラー訂正の暇など、データーをコピーするわけではないのですから、コンピューターにだって、出来るはずがありません。

それにも関わらずコンピュータのほうが音が良いという意見のほうが圧倒的に多いのは、それがデジタルのプロによって設計されたものであるがゆえ、データーの欠落が少ないという、その一点だけに負っていることです。

エラー訂正機能を備えたCDプレーヤーは、それ専用設計のコンピューターである必要があります。

それが、時間というものの上にしか乗れない、「音楽」というものの、宿命です。

文字は、紙の上に存在します。データーである文字も、ディスクの上に存在します。

それは時間とは関係なく存在していますから、我々が鑑賞する際にも、文字から時間の束縛は受けませんし、コンピュータも時間の束縛を受けずに、ベリファイできますし、エラー訂正できます。


絵画もそうです。何時間同じ絵画を見るも個人の自由、1秒だけ見るも個人の自由です。

この「芸の違いによる、時間軸の有無」、これを認識されたうえで、CD、つまり音楽については考えてください。

音楽だけは、3分の音楽であれば、3分間の束縛を、万人が受けます。一人たりとも例外はありません。

3分という時間の上に乗ってこそ、音楽は成り立っています。紙の上に文字が存在している芸とは根本的に違います。他のジャンルのものとは、全く「異質」です。

また、空中に放り出されてしまって、音になってしまったものは、すでにエラー訂正できない状態にあるということです。


■皆さんにご紹介する予定のものは、

CD音楽が、完璧にエラー訂正された新鮮なデーターが、至近距離からDAチップに放り込まれている、非の打ち所がないものになります。

それはCDプレーヤーの形状をしたものではありません。CDプレーヤーの形状をしたものが良ければ、国内のデジタル専門メーカーさんあたりに要望を出されるなどして、行動されたうえで期待されてください。何もせずに待つだけでは何も起きません。

ただし、少なくともCDプレーヤーの「欠陥」の解決に関しては、のちにここで紹介するもので、あらゆる意味で十分です。

注:)お約束通り、このサイトにCDプレーヤーの最終回答として、世界最高峰のCDプレーヤーを、数ヶ月の期間はずらしたものの、その後、ご紹介しました。


■プロケーブル注:)これは昔のCDプレーヤーの最終解答として、iPodをご紹介したものです。

プロケーブルのサイトのほうでは、

25)CDプレーヤーの最終回答(公示)

に、なります。

今は、2024年です。2024年版のCDプレーヤーの最終解答、Mチップのマックミニが登場した以上、今や、プロケーブルサイトの25番は、読む必要はありません。

興味のあるかただけ、読んでみて下さい。

以上です。

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