75)トーマンのアンプの超フラットの世界と、ユーザー様のアンプの使い方の誤謬につきまして

★トーマンの三種類のアンプにつきまして!

🔷当店が販売しているトーマンのアンプには、三種類あります。

1)S-75
2)S-100
3)S-150


1)と2)は、おそらく、完璧なる、超フラットです。

🔷超フラットの世界で何が起きているのか??

超フラットの世界では、どれほどデリケートな事が起きているのか??

🔷超フラットとは?

メッキプラグが歪める周波数特性によって、ピアノの音だけが濁ります。

🔷S-150だけが、生まれもって、ピアノの濁りの周波数帯域が凹んでおり、メッキプラグでピアノの音が濁る事がありません。


ここから先、プロケーブル社内でも、問題が起きていたのです。

当店のスタッフは素直な人物ですので、お客様の言われる事を信用しています。これは長所ではあれ、短所ではありません。

まさか、お客様が、間違いを犯しているとは想像もしません。

実際に、プロケーブルのお客様は、スタッフと張り合うほどに、異常にレベルが高いかたも多いのですから、当然です。

したがって、私が不在の時には、メッキプラグの周波数帯域が落ち込んでいるS-150に交換して差し上げたりしていたのです。一人だけではありません。

数人のお客様です。

なんともはや・・・

これは説明書をきちんと読んでおられないお客様の責任もありますが、お客様の言う問題点が正しいと錯覚してしまう当店のスタッフの問題でもあります。まして、メッキ一個で、ピアノの音が濁るという教育は、した記憶はありますが、ずっと以前の事であり、頻繁にそういう事件が起きなければ、また、自分の部屋で実験していなければ、覚えていないのが当たり前です。

これは、記憶した事と、身体で分かっている事との違いです。

私の場合には、メッキが一つもないのかと?、と、お客様を追求します。その1例が、このブログに書いてありますが、それこそ10回も追求して、メッキが一個入っていたのを確認するところまで追求します。

「プラグを全部抜いてみて、メッキが混じっていないか、全部、確認してみてください!」ということです!!

手を緩める事はありません。誠実ですが、手は緩めません。お客様にも成長していただかなくてはなりません。

そのかたは、S-75だと、200万円以上もするM社(超有名なほうです!)のアンプに比べて、10枚以上もベールの取れた鮮やかな音になったと喜んでおられました。

🔷S-75に比べて、10枚もベールがかかった200万円のアンプの音って、どういう音か分かりますか?
想像してください。ただただ眠いだけの、ダルい、ボロい、アラい音です。200万の価値などありません。
1万円でも誰もいらないでしょう!!

🔷しかしその後、M社の200万円以上もするパワーアンプだと、ピアノが濁らない。S-75だと、ピアノが濁るという現象が起きるというクレーム?(厳密にはクレームじゃないです。相談です。)が、本人さまから、当社に入ったのです。だって200万円のアンプは、ボロい音しか出ないのですから。笑

★しかしこれっておかしくないですか?、10枚もベールが剥がれるほどに、次元の高い、生々しい音を鳴らせるアンプが、ピアノだけが濁るという現象そのものが、おかしいと言っているのです。ありえない事です。

私の第一感は「セッティングが間違っている!!プラグが怪しい!!」です。ですから、こういう紛らわしいケースでは、プラグを追求します。

⭕しかし、スタッフがお客様の言葉を信じるのは、良い事です。何ら落ち度はありません。ですから、叱りませんし、改めての教育も一言しかしません。ただ、私のメールのやり取りを見て、そのレベルのスタッフだと、放っておいても、自分で覚えていくものなのです。

⭕それでも気になるのは、スタッフではなく、私が不在の時に、スタッフに、S-150に交換してもらった側、つまり、お客様の側です。それで大丈夫なのかと・・・一抹の不安が残ります。
個人的には好きなアンプですが、完璧なアンプではないのですから、少しの心配は、今も残っています。

S-150は素晴らしいものであり、私が今使うならば、品のある音を奏でる、S-150だと、このブログにも書いています。

🔷ところが、S-150は、「超フラット」ではないのです。

🔷私からの提案です。

🔷とにかく、異常に生々しい音を聞きたいかたへ!、と、限定しての話として聞いてください。

当店のスタッフの好意で、アンプをS-150に、交換してもらったお客様は、S-150は、プロフェッショナルの私自身が使いたいと思うほどに良いものですので、持っておいても損はないどころか、いつか使いたくなるかもしれません。必ず手放さずに、持っていてください。

問題は、手放した、S-75なり、S-100なりを、今一度入手して、メッキを全部はずして、その超フラットの音がいかなるものかを、改めて聴いてご覧になられたらどうでしょうか?

その種のかたは、その音は、まだ聞いておられない筈です。

🔷そこへいかないと、生音がいかなるものか、永遠に分からないのです。

🔷いや、S-150でも、生音は分かるでしょう。微妙に、メッキプラグ一個分のずれしか生じていません。しかし本当の生音とは、少しずれた生音になるという意味に過ぎませんが、本当の生音は、さらにドラマチックであり、感動的ですらあり、ギョッとするほど、スリリングなものです。


★パワーアンプの使い方の最も多いケース、深刻な誤謬につきまして!

これは当店のお客様がたは、ほとんどが分かっていらっしゃいます。しかし、新たに来られたお客様は、ほとんどが間違って使っていると思います。

ボリュームは、絞りきりから適切な位置に徐々に上げていってください。パワーアンプだけは、フルボリュームで使うものではありません!!

その為、史上最高の音源である、Mチップのマックミニのイヤホン端子(イヤホン端子は音量が小さすぎるのです!)から、まずミキサーに接続していただいてミキサーで、+4dBまで、音量を、思い切り持ち上げておいて、そのうえで、パワーアンプに入れて、パワーアンプのほうの音量を絞って、適切な音にしてください。

🔷これを成立させるには、メーター付きのプリアンプが必要です。

🔷しかし、世界広しといえども、しっかりした入力メーターが付いているプリアンプなど、たったの一台も、存在していないのです。

🔷さらには、周波数特性が、プロが使える基準を満たすレベルのプリアンプなど、1つたりとも存在していません。いくら高い金額を支払っても、1つたりとも存在しないと、断言します!!

🔷したがって、レコーディング用のミキサー(プロ用のプリアンプ)でないと、まともな音は、絶対に出ません。

🔷この間違いは多々起きていますので、再度、ご自分の使い方を振り返ってみてください。間違っていたのであれば、足元から見直してください。でないと、一生涯かけても、生音など程遠い、ショボい音しか出てくる筈がありません!!

⭕こういう基本事項やケーブルの特性につきましては、当店のスタッフは、知り尽くしており、私とは違って(失礼!)、とても優しい対応をしておりますうえ、さらに、プロフェッショナルですので、プロケーブルには、躊躇せず、安心して、気軽にお電話ください。私が電話に出る事は最近ではまずありませんので、ご安心ください!!

⭕スタッフが忙しすぎて対応しきれない時は、怒らずに、翌日、またお電話下さい。怒られたお客様もみえましたが、真実というものは、逃げも隠れもしません!!

⭕長年の経験では「電話した者が勝ち!」という側面があります。文章ではお伝えしにくい、「一攫千金」の、貴重な情報まで、電話でしたら、お伝え出来てしまうのです。


以上です。